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執筆者の写真Kayoko Yamamoto

障がいに負けない生き方


以前障がい者の就労支援のお仕事をしていた時の事を少しお話ししようと思います。

支援をしていた方の障がいは「知的障がい」「身体障がい」「精神障がい」と三障害にわたっておりましたが、一番多かったのが精神障がいの方でした。

中でも最近増えていると感じるのが「神経発達症」の方です。神経発達症はこれまで発達障害とよばれていたもので、AD/HDや自閉スペクトラム症、限局性学習症など症状の特徴によって診断される先天性の障がいです。

大人の発達障がいの特徴として「得意なこと、不得意なこと」の差が顕著である、人とのコミュニケーションがうまくとれない、仕事の工程が覚えられない、などがあげられます。

私が支援していた方々も前職で周りの人とうまくやっていけなかった、仕事が覚えられずミスばかりでクビになった、などという過去を持つ方が多かったです。

でも、その方達も無事に就労することができ、今もお仕事を続けることができています。

なぜあんなに苦しみ、自信を無くしていた方が変われたのでしょうか?

それは一言でいえば、「自身の障がいと向き合い、障がい特性を理解する。周りの人のアドバイスに耳を傾ける」ことだと思います。

いわゆる「空気が読めない」と言われる発達障がいの特性のある方でも、SSTと呼ばれる認知行動療法で学ぶと「こういう時にこういう言い方をしてしまうと相手が嫌な思いをする」と客観的に自身の振る舞いを振り返り、直すことができるようになります。もちろん、一度の訓練だけでは足りませんし、他の訓練を組み合わせて長い期間かけて訓練する必要はあります。

「自分は人に嫌な気持ちを与える言い方をしてしまう癖がある」と自覚し、「相手の立場に立った振る舞いを心がけよう」と思えるようになることが大事なのです。

周りの人にも「自分はこういう傾向がある、気をつけてるけれども、もし出てしまったら言ってくださいね。」と伝えておくことも必要です。

そして、周りの人がもし「さっきの言い方はあまりよくないよ、こういう風に言った方がよかったよ。」とアドバイスをくれた時には素直に「ありがとうございます。今後気を付けます。」と受け入れて真摯に向き合ことが大切です。そうすると周りの人の理解も得られるようになるでしょう。

また、自身が得意とすることにはとことん集中できる力があるので、「何を得意をするか」を見極めて良い所を更に伸ばせていければ一般社会や会社でたくさん人の役に立つことができます。

このように、「自身の障がいとしっかり向き合うこと」が社会でうまくやる第一歩だと思います。

障がいと向き合うということは「自分は発達障がいだから、仕方ない!周りが理解してくれない!」と自身を変えようとせずに押し通すことではありません。

先ほども書いたように、変わることはできるのです。

私が支援していた方達も変わったからこそ、前に進むことができたのです。

周りの理解も大切、でも自身の努力なくしてキャリアを築くことはできません。

それは健常者であろうが障がい者であろうが同じだと思うのです。

障がいがあって悩んでいる方、苦しんでいる方、ご家族の方、諦めないでください。

私達ができること、きっとあります。

なりたい自分のキャリア(人生・生き方)を描いて、それに向かってステップアップしましょう。

お気軽にご相談してください。

TEL: 080-3709-2525

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